この記事の目次最初は、合計と割合を確かめる1.CSVと前提条件を用意する2.質問を小さく指定する3.人が先に正解を計算する4.一致と不一致を判定する5.実GA4で試すときの照合順完了条件と次に行うこと公式資料

最初は、合計と割合を確かめる

AIに改善案を尋ねる前に、元データを正しく集計できるか確かめます。今回はsessions(セッション数)とengagedSessions(エンゲージメントのあったセッション数)だけを使います。エンゲージメント率は後者を前者で割った値です。問い合わせ率や売上率ではありません。

このページの数字はすべて学習用の架空例です。GA4から取得した実績ではありません。CSVの計算はサイト制作時に自動検算していますが、実GA4とAIの接続確認は未実施です。

1.CSVと前提条件を用意する

練習用CSVを保存し、表計算ソフトで開きます。列が分かれない場合は、文字コードUTF-8、区切り文字カンマで取り込んでください。

period channel sessions engagedSessions
2026-08 Organic Search 1000 600
2026-08 Paid Search 500 200
2026-08 Direct 500 300
2026-09 Organic Search 900 585
2026-09 Paid Search 700 280
2026-09 Direct 600 360

CSVのperiodとchannelは練習用の列名です。実際のData APIでは、日付範囲とsessionDefaultChannelGroup等のディメンションを指定します。実データに置き換えるときは、同じ指標名だから同じ対象だと決めつけず、対象プロパティ、タイムゾーン、フィルターを確認します。

前提は「架空サイトの集客を比較する」「3チャネルですべて」「欠損なし」「学習上は計測変更なし」です。事業成果のデータは含めていません。実務では前提条件シートに、この仮定が成立しているか記録します。

2.質問を小さく指定する

利用が許可されたAIにCSVを添付するか、表のデータを貼り付けて次の質問を送ります。この練習はMCP未接続でも行えます。外部送信が認められていない実データは代わりに使わないでください。

これは実績ではなく学習用の架空CSVです。
3チャネルで全体を構成し、欠損と計測変更はないという設定です。
まず各月のsessionsとengagedSessionsの合計を出してください。
次に全体のエンゲージメント率を
sum(engagedSessions) / sum(sessions)で算出してください。
チャネル別率の単純平均は使わないでください。
9月対8月のsessions増減率と、エンゲージメント率のポイント差を示し、
計算式を添えてください。0分母は算出不可にしてください。
最後に観測事実・原因の仮説・判断できないことを分けてください。

一度の質問に広告予算の再配分まで含めません。数値の一致を確認してから、仮説を考える段階へ進みます。

3.人が先に正解を計算する

表計算でA1からCSVを開いた場合、C2:C4とD2:D4が8月、C5:C7とD5:D7が9月です。=SUM(C2:C4)と=SUM(D2:D4)で8月を集計し、9月も同様に集計します。率は合計同士で割り、表示形式をパーセントにします。

項目 8月 9月 差・変化
セッション数 2,000 2,200 +200、+10.0%
エンゲージメントのあったセッション数 1,100 1,225 +125
全体のエンゲージメント率 55.0% 約55.68% 約+0.68ポイント
Organic Searchのセッション数 1,000 900 -100、-10.0%
Organic Searchのエンゲージメント率 60.0% 65.0% +5.0ポイント

計算式は(2200-2000)/2000=0.10、1225/2200≈0.556818、(1225/2200-1100/2000)×100≈0.6818ポイントです。全体の割合を各チャネルの割合の単純平均で求めると、チャネルの大きさが無視されます。

8月は31日、9月は30日です。月合計は10%増ですが、1日あたりは約64.52から約73.33へ、約13.67%増です。月次報告では、月合計と日数で調整した変化のどちらを述べているか明示します。

4.一致と不一致を判定する

合計の整数値は完全一致を確認します。表示を小数第2位までに丸める場合、9月の率は55.68%、差は0.68ポイントです。AIが55.7%と出した場合は、丸め桁の違いか計算誤りかを式で判断します。

AIの回答例 判定と修正
「全体セッションは10%増」 このCSVの月合計として正しい
「率は0.68%増」 曖昧。ポイント差か相対増減率かを指定し直す
「SEO順位が落ちた」 このデータだけでは不明。検索順位のデータがない
「広告の成果が改善した」 Paid Searchのセッションは増えたが成果・費用はない
「全体率は3チャネルの平均」 重みが違うため不適切。合計同士で再計算

問い直す例です。

Organic Searchのセッション減少という観測事実と、
検索順位の低下という仮説を分けてください。
順位・表示回数・クリック数はこのCSVにありません。
追加で確認すべき資料と、結果により判断が変わる条件を示してください。

5.実GA4で試すときの照合順

ClaudeまたはGemini CLIで取得した場合も、まずディメンションなしの合計から始めます。次にチャネル別を取得し、上位行だけの部分取得になっていないか、行数制限や追加ページの有無を確認します。

UIとAPIで比較する際は、プロパティ、日付、タイムゾーン、指標とディメンション、フィルター、レポートの条件をそろえます。更新途中の値、しきい値、集計上の制約等があると、表示を単純には一致させられない場合があります。違いをAIが推測で埋めることは認めません。

セッション指標の例をユーザー指標へそのまま転用しないでください。同じユーザーが複数の行に現れれば、ユーザー数の行合計を全体の人数として扱えないことがあります。定義と重複可能性を確認してから集計します。

完了条件と次に行うこと

完了は、合計と率が検算に一致し、丸め規則が明確で、原因が仮説として分かれ、足りないデータが列挙されている状態です。数字が合っていても、次の行動が自動的に正当化されるわけではありません。

次は月次レポートへ進み、確認できたこと、保留すること、追加調査の担当と期限を文章へまとめます。

公式資料

確認日:2026年10月4日。架空CSV、検算問題、合格基準は編集上の教材です。

制作:AI支援による構成・原稿作成。公式資料照合済み。実GA4アカウントへの接続、実務者監修、第三者再現は未実施です。教材の数値は架空例です。 公式資料確認日:2026年10月4日。次回確認予定:2027年1月4日。