この記事の目次
月次レポートで決めることを先に書く1.必要な資料をそろえる2.取得条件を固定して保存する3.先に検算し、その後で下書きを依頼する4.学習用の下書きと、その読み方5.SEOレポートとして出す場合に追加すること提出前のチェックと完了条件公式資料月次レポートで決めることを先に書く
AIに月次レポートを頼む前に、読み手が何を決めるかを1行で書きます。「サイトの状況を報告する」では広すぎます。たとえば「翌月に調べる課題を2件に絞る」なら、不足情報と優先順位までが必要です。
この記事では架空CSVを使い、8月と9月の流入・エンゲージメントを比較します。数値と施策の例は実績ではありません。実GA4の接続・レポート提出の実地確認は未実施です。
1.必要な資料をそろえる
| 資料 | そろえる条件 | なければどうするか |
|---|---|---|
| 前提条件シート | 事業目的、KPI、イベントの意味、禁止事項 | 5区分のシートへ戻る |
| 比較する2期間のGA4集計 | 同一プロパティ、指標、フィルター、タイムゾーン | 条件を確定してから取得し直す |
| 施策・計測の変更履歴 | 変更日、対象、影響が想定される指標 | 原因の断定を保留する |
| 事業成果と費用 | 問い合わせの品質、商談、売上、広告費など | 流入指標だけで投資判断しない |
| SEOの検索データ | Search Consoleのクリック・表示・CTR・平均掲載順位 | GA4の流入後の行動までに報告範囲を限定する |
GA4のOrganic Searchのセッション数は、Search Consoleのクリック数と同じ指標ではありません。両者が同数になることを合格条件にしないでください。検索面の診断にはSearch Console、訪問後の行動にはGA4と、役割を分けます。
2.取得条件を固定して保存する
手動の場合はGA4の対象レポートを開き、期間と比較条件を設定して共有・書き出しからCSVを保存します。メニューが見つからない場合は権限とレポートの種類を確認し、公式の書き出し手順に沿って操作します。
MCPの場合はClaudeまたはGemini CLIの記事に沿って取得します。方法が違っても、対象・期間・指標・フィルターと取得日時を同じ記録に残します。レポート名だけで条件を管理しません。
月次レポートの空欄テンプレートを保存できます。ファイル名に対象月を含めて手元へ保存してください。認証情報を記入する欄はありません。
報告の目的:翌月の追加調査を2件に絞る
対象:架空サイト/全3チャネル
期間:2026年8月(31日)と9月(30日)
指標:sessions、engagedSessions、両者から算出した率
計測変更:教材ではなし。実務では変更履歴で確認
不足:売上・費用・検索順位・施策履歴の実データ
判断範囲:流入と行動の変化まで。投資効果は結論を出さない
3.先に検算し、その後で下書きを依頼する
最初の分析の正解表で、月合計、割合、日数差を検算します。その後、許可されたAIへ前提とCSVを渡し、次の形式で依頼します。
このデータは学習用の架空例です。添付CSVと前提条件だけを使い、
月次レポートの下書きを作ってください。
1. 確認できた変化(数値・式・元の行を添える)
2. 事業目的への意味(不足情報があれば保留)
3. 原因の仮説(事実とは区別する)
4. 次月に行う追加確認を2件(担当・期限は未定でよい)
5. 計測・比較上の注意点
月の日数差を明示してください。
全体率は合計同士で計算し、ポイント差と相対変化を区別してください。
未提供の施策や検索順位を創作しないでください。
担当者名、実施実績、承認済みという表現を補わないでください。
4.学習用の下書きと、その読み方
観測事実の例: 全体のセッション数は2,000から2,200へ10.0%増加した。1日あたりでは約64.52から約73.33へ増加した。エンゲージメント率は55.0%から約55.68%へ、約0.68ポイント上がった。一方、Organic Searchのセッション数は1,000から900へ10.0%減少した。
解釈の例: 全体の流入増と自然検索の減少が同時に起きている。Paid Searchは+200、Directは+100、Organic Searchは-100で、合計すると+200になる。全体だけを見ると自然検索側の変化を見落とす。自然検索のエンゲージメント率は上がっているが、問い合わせや売上の改善はこのデータからは判断できない。
保留の例: 広告費・商談品質・売上がないため、広告増額は提案の結論にしない。検索順位低下、コンテンツ劣化、競合の影響のいずれも原因として確定しない。
次の確認の例: ①Search Consoleで同じ期間の検索クリック・表示回数を確認し、必要に応じてページやクエリで変化を分ける。②計測変更履歴とチャネル定義を照合し、流入区分が変わっていないか調べる。担当と期限は実際の会議で決める。
この順序は編集上の提案です。「増えたから良い」「率が上がったから成功」という評価よりも、目的に対応する成果が分かるかを先に確認します。
5.SEOレポートとして出す場合に追加すること
検索の問題を報告する場合は、Search Consoleの検索パフォーマンス資料を追加します。検索タイプ、対象プロパティ、期間、国・端末等のフィルターを記録し、ページ・クエリ別の変化を確認します。検索クリックが減った場合でも、表示回数とCTRのどちらが変わったかで、次の調査が異なります。
一方、平均掲載順位だけで原因を確定したり、GA4セッションとクリック数の差をそのまま欠損扱いしたりしません。集計対象、定義、日付の扱いが異なることを考慮します。Search Consoleのデータがない段階では、見出しを「GA4による自然検索流入の報告」とし、検索結果画面そのものの評価は保留します。
提出前のチェックと完了条件
| 確認項目 | 合格条件 |
|---|---|
| 数値 | 合計・率・増減を人が再計算できる |
| 比較 | 日数、計測変更、対象、フィルターが明記されている |
| 根拠 | 元CSV・取得条件・確認日時に戻れる |
| 表現 | 事実と仮説が別。未提供の実績を含まない |
| 次の行動 | 調査内容、担当、期限が決まるか、未定と明記される |
| 最終確認 | AI下書きを担当者が確認し、提出可否を判断する |
計算が違えば分析の照合へ戻ります。計算が正しくても、元データの対象が違えば報告を修正します。完成物は「AIが書いた文章」ではなく、根拠へ戻れる報告の下書きです。
公式資料
確認日:2026年10月4日。報告の構成、優先順位、下書きは編集上の提案・架空例です。
制作:AI支援による構成・原稿作成。公式資料照合済み。実GA4アカウントへの接続、実務者監修、第三者再現は未実施です。教材の数値は架空例です。 公式資料確認日:2026年10月4日。次回確認予定:2027年1月4日。



